1ヶ月のアクセスランキング
業界トップクラスのトータルソリューションプロバイダー、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社。2014年、朝型勤務を本格導入したのを皮切りに、さまざまな施策によって「働き方変革」を推進している。その一環として、昨年11月、「退社時間の見える化カード」を導入。あえてアナログ的な施策を取り入れた背景や、その効果をうかがった。
取材・文◎石田ゆう子
退社時間の共有によってコミュニケーションが活性
社員が働きがいを持って効率的、効果的に働けるよう、「働き方変革」を推進している同社。変革をさらに進めるために、2016年11月、退社の予定時間を周囲と共有できる「退社時間の見える化カード」を導入。これは毎日、社員一人ひとりが、当日の退社予定時間を表示したカードを自席のモニターの上に立てるというもの。
「もちろん、ウェブの勤怠管理システムで、残業時間などの管理はしています。ですが、それだと上司と本人しか把握できない。それをオープンにして周囲も把握できるようにしよう。また、実は連日、遅くまで残業している実態が浮き彫りになることもあるかもしれない。そんな意図もあって、アナログ的なやり方ですが、あえて導入しました」と、人事部部長の次藤智志さんは説明する。
「自分で退社時間を宣言するイメージです。出社したらカードを立てる。『今日は何時に帰る』と宣言したからには、その時間までには帰ろうとする。周りもわかっていてくれるので、余計なことを気にせずに済みます」と話すのは、同部労務課課長の中尾征人さん。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。