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2004年設立、「インターネットを通じて、世界をより良くする。」とのミッションの下、ゲーム事業、メタバース事業、広告・メディア事業の3本を柱に展開するグリー株式会社。2022年3月22日、本社および一部グループ会社を六本木ヒルズゲートタワーに移転。それに伴い業務を再設計。DX化、自働(自動ではない)化、無人化を推進し、好評だという。
取材・文◎石田 ゆう子
働く環境に重点を置いた「従業員のためのオフィス」
今回の移転は、企業としての飛躍を目指してのものだった。新オフィスの設計は、「従業員が顔を合わせて同じ世界観を共有することに重きを置く」といった社風をベースに進められた。「同じグループのファシリティマネジメントチームが主体となり、アドミニストレーションチーム(以下「ADMチーム」)も一丸となって全力で協力しました」と、法務総務部ADMチームマネージャーの鮎田陽江さんは話す。
「誰かと誰かが社内で立ち話をしているところに、誰かが通りかかって話の内容が広がっていく。顔を合わせて話をする中からおもしろいものができ上がっていく。そんなクリエイティブへの刺激になるような、会えるチャンスを増やしたい。そのためには会社に来てもらう。来てもらったからには働きやすい環境にする。という考え方です」(鮎田さん)。2022年5月現在、在宅勤務で働く人もある程度いて、事業部ごとに出社日を設定するなど柔軟な対応としている。
新しいオフィスのテーマは「従業員のためのオフィス」。コロナ禍で来客が減ったため、来客専用会議室は削減。ビデオ会議に適した中規模会議室を多くし、防音性の高いブースを設けた。執務室は部門内をフリーアドレス化。個人ロッカー、飲食や会話ができるスペースを設置し、1人から4人で使えるブースを充実させた。
注目は、フロアごとに異なるテーマに基づいたデザイン空間となっていること。ビルの4階から9階が同社とグループ会社のオフィスだが、それぞれのフロアでアート性を感じられるクリエイティブな空間にすることで、より一層「来たくなるオフィス」を実現した。
業務再設計と工数削減だけではない「従業員ニーズのその先」を
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