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総合化学メーカーの三菱ケミカル株式会社。2016年、親会社の三菱ケミカルホールディングスとともに「KAITEKI健康経営」をスタート。さまざまな施策に取り組む中、その内容を"「三菱ケミカルは決めました」30の宣言"として社内外に広く発信。健康支援と働き方改革を両輪に、多様な人材がいきいきと活力高く働ける職場作りを進めている。
取材・文◎石田ゆう子
自律と協力がポイント。自分も職場も家族も健康に

かねまる・こういちろう●1987年入社。ほぼ一貫して人事業務に従事。2017年4月より現職。テレワーク続きで運動不足となり、健康管理の大切さを痛感しているところ。「ただ、飲みに行く時間は激減したので、その分、ほかのことができるようになりました」。
人事部 全社統括産業医 真鍋憲幸さん(左)
まなべ・のりゆき●産業医科大学卒、泌尿器科医の臨床を経て2005年入社。2017年より現職。このコロナ禍でウェブ飲み会を経験。自分の話の長さを実感することに。一方で、「あまり話をしたことがなかった人の考えを知る良いきっかけにもなっています」。
2017年4月、三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が統合して誕生した同社。その前年に始まった「KAITEKI健康経営」は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げるビジョン「KAITEKI(人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと)実現」のための取り組みの一つ。「KAITEKIを実現するには、まずは企業体そのものが、それを構成する従業員が健康でなければいけない。そのために、働く人の活躍を最大化し、多様な人材がいきいきと活力高く働ける会社・職場を作ろう、との考えから取り組みをスタートしました」と、執行役員 人事部長の金丸光一郎さんは話す。
特徴は、「健康支援」と「働き方改革」を両輪に、自分の健康、職場の健康、家族や地域の健康、と3つの視点から施策を実行していること。「一人ひとりが自律的に健康に気を使いながら、お互いの協力によって活力ある健康な職場を作っていく。特に、メンタルヘルスの不調には職場の協力や家族の協力が必要です。働き方改革も、一人で行える効率化は知れている。お互いに協力して、仕事のやり方そのものを大きく変えていく。それが、会社のバリューを生み出す源泉になっていく。健康経営は、まさに経営戦略の一環です」(金丸さん)。
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