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総合化学メーカーの三菱ケミカル株式会社。2016年、親会社の三菱ケミカルホールディングスとともに「KAITEKI健康経営」をスタート。さまざまな施策に取り組む中、その内容を"「三菱ケミカルは決めました」30の宣言"として社内外に広く発信。健康支援と働き方改革を両輪に、多様な人材がいきいきと活力高く働ける職場作りを進めている。
取材・文◎石田ゆう子
自律と協力がポイント。自分も職場も家族も健康に
2017年4月、三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が統合して誕生した同社。その前年に始まった「KAITEKI健康経営」は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げるビジョン「KAITEKI(人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと)実現」のための取り組みの一つ。「KAITEKIを実現するには、まずは企業体そのものが、それを構成する従業員が健康でなければいけない。そのために、働く人の活躍を最大化し、多様な人材がいきいきと活力高く働ける会社・職場を作ろう、との考えから取り組みをスタートしました」と、執行役員 人事部長の金丸光一郎さんは話す。
特徴は、「健康支援」と「働き方改革」を両輪に、自分の健康、職場の健康、家族や地域の健康、と3つの視点から施策を実行していること。「一人ひとりが自律的に健康に気を使いながら、お互いの協力によって活力ある健康な職場を作っていく。特に、メンタルヘルスの不調には職場の協力や家族の協力が必要です。働き方改革も、一人で行える効率化は知れている。お互いに協力して、仕事のやり方そのものを大きく変えていく。それが、会社のバリューを生み出す源泉になっていく。健康経営は、まさに経営戦略の一環です」(金丸さん)。
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