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2004年、ホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油が統合して設立された株式会社J-オイルミルズ。2020年春、「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方「ABW(Activity Based Working)」の考え方を取り入れて、本社管理部門のオフィスをリニューアル。その矢先、緊急事態宣言により在宅勤務態勢となったが、問題なく移行でき、出社する従業員も十分に間隔を空けた状態で勤務することができているという。
取材・文◎石田ゆう子
フリーアドレスからさらに一歩先のオフィスへ
目的に、どこでも働ける環境や制度を整備していました。そうした中、従業員からは、集中して仕事ができる場所がほしい。会議室がなかなか取れない。紙が多くて仕事をするスペースが少ない、などの課題が上がっていました。一方、会社の方は、人が増え続けることで、固定席の確保が難しい状態に。
フレキシブルワークの浸透によって、固定席の使用率が49パーセントになっていたこともあり、ここは、フリーアドレスからもう一歩進んで、ABWを取り入れたオフィスを作ろう、と。そう考えたのがきっかけです」と、総務・ガバナンス推進部 総務グループの関直子さんは話す。
自律的に選べるよう多様なスペースを用意
2019年夏から構想に着手し、2020年4月、本社オフィス3フロアのうち、管理部門フロアをリニューアル。固定の執務席を従来の8割に抑え、窓側にあった役員席の多くを執務席の中に移動。固定席は減らしつつも、総席数は1.2倍に増加させた。「ただ、フリーアドレスにまだ抵抗があったり、業務的にチームメンバーとは近くにいたいとの声もあったため、まずは部署ごとのエリア内フリーアドレスから開始。週に1回は、好きなところに座っていいよ、と段階的に進めています」。
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