社会人向けオンライン生放送学習コミュニティ「Schoo(スクー)」を運営する株式会社Schoo。同社では、リモートとオフィス双方の利点を融合した「ハイブリッドワークモデル」の確立に向けて、仕組みや制度の整備に着手。同時にリブランディングを実施し、場所ではなく、理念でつながるアフターコロナの働き方の実現に取り組んでいる。
取材・文◎石田ゆう子
「一生、学べる学校」をインターネット上で公開
2012年のサービス開始以来、幅広い授業を、毎日無料で生放送している同社。個人向けサービスでは、現在、6,500本の録画授業を公開。法人向けサービスでは、企業ニーズに合わせて厳選した5,500本の学びを提供している。「コロナ禍で着目されるようになった双方向のオンライン授業をいち早く取り入れてきた会社です。今回のことで『オンライン教育は、やってみると意外にいいね』と、お問い合わせも非常に増えています」と、執行役員CFOの中西勇介さんは話す。
同社自身の新型コロナウイルス感染症対応としては、社員の健康と生命を第一に取り組んできた。現在も基本はリモートワークとし、緊急事態宣言中は、生放送授業も遠隔で行った。オンライン学習を事業にしている会社だけに、リモートワークに抵抗感はないが、やはり、郵便物対応や押印などの内勤業務が課題に。「また、営業がリモートで成果が出るのかも議論になりました。ただ、お客さまも、来てほしいとはいえない状況となり、影響はなかった。現在もフルリモートで商談をしていますが、獲得効率は落ちていません」。
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